運動前の食事と子どもの習慣

最近は、小学校に入る前から水泳や体操など運動系の習い事をしている子が多いですね。もちろん皆が皆、プロ選手やオリンピック選手を目指しているわけではないと思いますが、スポーツをしている以上は少なからず「上手くなりたい」「速くなりたい」「勝ちたい」などの目標を持っている子がほとんどだと思います。
そして、そんな子ども達にお母さんができる事は、食事の面からサポートすること。特に運動系の習い事の場合、練習中にお腹が空いたり、エネルギー不足になってしまうと、十分なパフォーマンスを発揮することができず、せっかくの練習も効果が薄れてしまいます。
幼児さんや小学生だと、学校が終わってから習い事に行くことも多いと思いますが、お子さんは帰宅してから練習に行くまでの間に何か食べていますか?何も食べないのは勿論、チョコレートのようなお菓子だけで済ませているのようであれば、スポーツ前にはお菓子ではなく、エネルギーになる補食を食べる習慣をつけるところから始めましょう。

では、何を食べたらいいのか・・・その答えは一つではありませんが、運動中のエネルギー源になるという意味で「おにぎり」はオススメです。しかし、おやつの時間におにぎり、という組み合わせを最初からすんなり受け入れてくれる子は多くないかもしれません。そんな時は、バナナなどのフルーツを食べるところから始めるといいでしょう。
そして、どうしてバナナなのか、バナナ以外にはどんなものが良いのか、練習前に食べることでどんな効果があるのか、そんな話をしながら、少しずつ運動前の補食の大切さを子ども自身がしっかり理解していくことが重要です。一度話してすぐに理解できるようなことではありません。何度も何度も繰り返し伝えることで、徐々に「運動前はおやつの時間におにぎり」という事に抵抗がなくなるでしょう。

最後に、子どもにとって難しい「栄養」の話をするときのコツをご紹介しておきますね。いきなり「バナナには糖質と食物繊維が・・・」のような話をしても子どもは興味を持ってくれません。ですが、「憧れの○○選手みたいにシュートが決められるようになるよ」「〇年生のお兄ちゃんみたいに速く泳げるようになるよ」「大好きな○○ちゃんも練習の前はこれを食べているんだって」のようなアプローチで、子どもが自分と関係のある話だと感じることができれば、きっと興味を持って聞いてくれるでしょう。